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7月, 2026の投稿を表示しています

推し活とプロダクティブ#20 醸し出す「空気」がプロダクティブ

「私ね、昔は大家族でスイカ一個丸ごと買って、切り立ての角のたったのを食べてね、美味しかったわ〜」 そんなお話を学生が団地のラジオ体操で聴いてきたのがキッカケ。   今は夏祭りだけになってしまった団地だけれど、うかがえば、子どもが溢れていた頃には広場で夕涼み会も行われていたとのこと。 「あの頃は、広場を歩けば誰かに会って立ち話をしていた、今は誰かとすれ違いすらしない」というお話もあり、なにかできないかと考えたのが去年の七夕祭り。   笹飾りをしたり、ゲームをしたりもステキ、でも、もっとゆるっと気軽に楽しめるなにかは? 団地に子どもはいなくても、団地の外から遊びに来て、少しだけ一体感もうまれるなにかは?   ということで去年に行ったスイカ割りには、団地集会所始まって以来という位の子どもが溢れ … 。 普段、接点がなくなっているだけに、勢いにタジタジな団地シニアもチラホラ。   それを受けての今年、七夕スイカ祭りと銘打っているものの、いつしかスイカ割りの日と認識されるように … 。 今年は、もっとゆるやかに、プログラムは作り込まず、スイカ割りと学生発案の団地の竹を使った竹ボーリングだけ。   結果、小学生から親子連れ、普段はお見かけしないシニア男性まで、去年を上回る人、人、人。 そもそも、こういう場の企画運営に慣れていない大学生たちなので、会場は完全にカオスな状態に … 。   単になにか働きかけをする余裕がなかっただけなのだけれど、気がつけば、多世代でつながっていたりして。 積極的に学生たちと話し込むシニアから、赤ちゃんと幼児を連れたママにそっと手を差し伸べるシニアなどなど … 。   その中でひときわ素敵だったのが、はじまる 30 分以上前に現れ、一人静かに座っていた 80 代くらいの女性の姿。 最初は準備で右往左往する学生たちを、お祭りが始まってからは竹ボーリングで大騒ぎな小学生を優しく眺めながらニッコリ。   その柔らかな空気の周りに自然に集まったのが、雑然とした空気にビックリな幼児やシニア。 私なんて、なにもできないから … と頭を下げて帰っていく背中に、「居心地の良さを生みだしてくださ...

Let’s Think About Life with Dementia #7: Hidden Challenges Sunflower Lanyard and Society for All

While living in the U.S., I had an opportunity to learn about the sunflower lanyard (strap) called the Hidden Disabilities Sunflower. I found it quite fascinating as its idea is similar to the Help Mark * in Japan but spreading across the globe. Wearing this green lanyard with sunflower patterns serves as a subtle indicator that the person may have a hidden disability or challenge. The program, first launched in 2016 at London Gatwick Airport, has been expanding to various places across the world, including airports, railway systems, shopping centers, and sports facilities. According to the program website, the lanyard, as well as related information, is also available at several locations in Japan, including Haneda and Narita airports. The lanyard is used by people with various hidden disabilities and conditions such as developmental disabilities, intellectual disabilities, autism spectrum disorder, mental health issues, and chronic conditions. Wearing the lanyard does not necess...

認知症の人の「暮らし」を考える#7 「見えにくい困りごと」から考える ―ひまわりストラップと、誰にとっても暮らしやすい社会―

アメリカ滞在中に、「ひまわり( Hidden Disabilities Sunflower )」と呼ばれるストラップについて教えていただく機会がありました。日本のヘルプマークにも通じる考え方ですが、世界的に広がりを見せている取組みとして興味深く感じました。 緑色のストラップにひまわりの模様が描かれたもので、身につけることで、「目に見えない障がい」や困りごとがあることを周囲にさりげなく伝えるための取組みです。この取組みは 2016 年にイギリスのガトウィック空港で始まり、現在では世界各国の空港や鉄道、商業施設、スポーツ施設などへ広がっています。ホームページを見ると、日本でも羽田空港や成田空港などでストラップの配布や案内が行われているようです。 発達障がい、知的障がい、自閉スペクトラム症、メンタルヘルスの不調、慢性疾患を持つ人など、外見からは分かりにくいさまざまな障がいや症状を持つ人たちが利用しています。ストラップを身につけているからといって、常に何か特別な支援を求めているとは限りません。「少し時間がほしい」「説明をゆっくり聞きたい」「慣れない環境で不安を感じやすい」「必要な時に声をかけてもらえると助かる」といったことを周囲に伝えるための一つの手段として活用されています。 私が関心を寄せた理由の 1 つは、この取組みがストラップそのものではなく、それを理解する社会づくりも重視している点です。賛同する企業や施設では職員向けの研修が行われており、ストラップを身につけている人に対して、急かさずに対応する、分かりやすく説明する、必要に応じて声をかけるといった配慮について学んでいます。「困っている人が努力して伝える仕組み」ではなく、「社会の側が気づき、理解し、必要な配慮ができるようになる仕組み」を目指していると考えられます。認知症の人の暮らしを考える上でも、この視点は示唆的です。認知症の人の中には、会話や受け答えは自然に見える一方で、人混みや慣れない場所、複雑な手続きなどに大きな負担を感じている人もいます。困りごとが周囲から見えにくいために、不安や戸惑いを一人で抱え込んでしまうこともあります。 以前、若年性認知症のある方のご家族から、服の前後や裏表、ボタンの扱いが難しくなったご本人のために、他の障がい領域で開発された着やすい衣服を購入したところ、とても役立ったという話を伺った...