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1月, 2025の投稿を表示しています

Cutting-edge Daily Life of Elderly #4 Veggies at Minami

 Japan has 22,380 farm stands and farmers’ markets, with total annual sales reaching 1,087.9 billion yen, according to the 2022 Comprehensive Survey on the Sixth Industrialization by the Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries. These places not only help increase producers’ income but also play a role as community hubs, enabling people to gather and socialize.   I live in Kawasaki City, Kanagawa Prefecture, which is only 20 km from central Tokyo but has as many as 184 farm stands. A growing number of people in the city have given up their farmland for inheritance and other reasons, but many still keep working hard as farmers. Indeed, there are four or five farm stands within walking distance of my house. My favorite stand is called “Minami,” located near a waste collection site and only a two-minute walk from my house, where you can buy a variety of vegetables and flowers with a 500-yen coin.                At Minami, o...

イマドキシニアの日常生活#4 「ミナミ」の野菜

  農林水産省の「 令和 4 年度 6 次産業化総合調査」によると、全国の農産物直売所数は 22,380 店、年間総販売金額は 1 兆 879 億円。その効果は生産者の所得向上だけではなく、そこに集まる人々の交流の場としての役割も果たしているようだ。   私の住んでいる川崎市には 184 か所の農産物直売所がある。そしてわが町は相続などで畑を手放した家も増えたが、まだ農家として頑張っているところもあり、生産直売所が徒歩圏内に 4 ~ 5 か所はある。 いつも行くのは歩いて 2 分ほどのゴミ集積所の近くにある通称「ミナミ」。昔からの屋号である。 500 円玉1つでさまざまな野菜や花を買うことができる。   「いらっしゃい」との掛け声に、 「おはよう。今日は何がおいしい?」 「この菜っ葉はどうやって料理すればいいの?」 「このまえのお野菜、甘くておいしかった」 そんな会話からおばちゃんとのやり取りが始まる。おばちゃん・・・セツコさんは年のころ 80 歳。数年前にご主人を亡くされ、大きな火傷を負ったり、がんの手術を受けたりしたが、今も元気に野菜を売っている。畑仕事は息子夫婦が継いだ。 決してすこぶる愛想が良いわけでも、要領が良いわけでもない。 でも、みんなミナミが大好き。   道路から畑が良く見えて、ゴミ出しに行きながら野菜や花の成長を観察できるのも人気の秘密だろう。ゴミの集積所では、「そろそろ大根ができるね」、「サトイモが楽しみだな。」「え、キャベツが出そうなの?」そんな会話もしばしば。   スーパーだと品数が多すぎて何をいくつ買ったらよいかわからないという 82 歳父もミナミでの買い物はお手の物。「白菜買っておいたぞ。漬物にちょうどいい大きさだった。」「泥付きネギが安かった。育ちすぎのきゅうりをおまけにもらった。」など、嬉しそうに話す。   夫が亡くなったのをきっかけに山口県から移り住んだ義妹の母は近所に知り合いが誰もいないが、ミナミには足しげく通い、おばちゃんとも仲良し。ちょくちょく野菜や花のおまけをもらっている。お客さんとも顔見知りの間柄になっているようで、犬散歩の途中で立ち話することも増えた。   昨年末もお節料理に欠かせな...

Supporting my fav seniors #6  The “Last Mile” and Productivity

 “I used to have no problem walking up the slope in front of my house, to go to the community center on top of the hill. But now, this slope has become too much for me, and I’ve lost touch with other members of the activity group at the center.”   This initial change then accelerates the process of giving up trying something and losing mental energy to live. I recently hear more and more stories like this, a   vicious cycle older people face as they start having difficulty going out even in their neighborhoods, or the “last mile.”   When we talk about barriers to going out, we have mainly focused on transportation issues, such as older people giving up their driver’s licenses and local bus companies cutting back on their services. To address these challenges, various measures have been taken such as community bus services. In some neighborhood groups, members give rides using their own cars to help older people go out.   But what I’ve been hear...

推し活とプロダクティブ#6「ラストワンマイル」とプロダクティブ

  今までは出かけていくのに問題なかった、自宅前の坂道を登った処にあるコミュニティセンター。 この坂を登ることが難しくなってしまい、参加していたサークルの仲間とも疎遠に … 。   それが引き金になり、なにかをやってみることへの諦めが加速し、生きることに無気力になっていく。 そんなラストワンマイルの外出が難しくなった高齢者に起きる負の連鎖のお話を聴くことが増えています。   これまで外出を拒む壁として注目されてきたのは、自家用車の免許を返納したり、バスの減便といった交通手段の問題。 そこに、地域内でコミュニティバスを走らせたり、町内会などが自家用車で外出支援をしていたり、様々な取り組みが行われている。   でも、最近、聴こえてくるのは、要介護認定を受けているわけではないけれど、自宅周りの徒歩圏の外出すら厳しい人が増えているという話。 先日も、団地自治会で行っている外出支援の活動で、集合場所まで来るのも大変な人が増えているというお話をうかがったばかり。   でも、来られないという人の多くは、本当に歩けないわけでなく、月に数回は病院なんかに行っていたりする。 確かに股関節に痛みがあって歩くのは大変なのだけれど、本当に壁になっているのは前に向かない気持ちだったりする。   実は 80 代のうちの母もそう。昔は一度出かけたら夜まで戻ってこなかった人が、コロナをきっかけにほとんど出ない人に。 家ではそこそこ動いているのだけれど、出かけることについては、ドタキャンも多々。   先日は、徒歩 10 分の場所で行われる孫の発表会をみようと玄関先まで出たのはよいものの、そこで風邪気味だし … と居間に逆戻り。 この繰り返しに、本人はもちろんだけれど、一緒につきそう家族はガッカリを通り越して鬱々な気持ちに。   本人は、家事して動いているから、体を動かしているし問題ない、と、言い切るのだけれど。出なくなって一番の問題は、家族以外の人に会わないので、有用感みたいなものを感じられなくなることだったりする。   『有用感みたいな』と書いたのは、一緒に暮らす家族なんかは気がつけない、本当に小さなことだから。 例え...