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10月, 2024の投稿を表示しています

Older People and Aged Society in Japan #2            Japan as a Super-Aged Society: Economy and Finance

  At the International Longevity Center, we have numerous opportunities to visit other countries and speak with local experts and researchers for our international comparative studies. Many of these researchers would ask us such questions as, “What’s the situation with Japan’s consumption tax?” and “What does the government’s debt look like?”   As each country provides support for older people under great fiscal pressure, they must be interested in learning about the economic and financial situation in Japan, the leading super-aged society in the world. In this post, I would like to give a quick recap on this topic.   Japan’s GDP Japan’s economy hasn’t looked good for years. For example, the proportion of its GDP in the global total decreased from 17.6% in 1995 to 8.6% in 2010, and further to 4.2% by 2022 (Cabinet Office: System of National Accounts and Choice for the Future ). With prolonged deflation, Japan has been left behind in the global growth.   The graph below

推し活とプロダクティブ#2  『一緒に楽しむ』ことがプロダクティブ

  日本でも商店街や地域のイベントとして、ハロウィンをやるところが増えています。 だからというわけではありませんが、 5 年ほど前から、私も近所の仲間と、ご近所が顔見知りになるキッカケになったらとハロウィンパーティーを開催しています。   訪問先は、協力して下さるシニアのお家、高齢者施設、お花屋さんや自転車屋さんにチョコレート屋さんに、コミュニティハウスなどなど。 毎回、逃げたカボチャを探すなどのストーリーを作り、地図を片手に子どもやオトナが町内を歩き回ります。 老人ホームの看板犬に潜むカボチャ (お尋ね者のカボチャのふりをしたパプリカ、まわるポイントの目標) 施設でお菓子を用意して待っていてくださり、 看板犬の横から住人さんが子供たちに手を振る。 まわるポイントの一つである近所のチョコレート屋さん。 チョコレートは配らないけど、ハロウィン特別セットがあり、 子どもたちに付き添うママたちが自分用のご褒美に購入。   スタート地点になる我が家の階段。 「お金と手間をかけずに」をモットーにご近所さんから集まった ペットボトルで飾り付け。 ジャックオランタンの顔の貼り付けや色水を入れるお手伝いまで、 たくさんの老若男女の「楽しい」が終結。 1 人で子育てするママが 3 ヶ月くらいの赤ちゃんを抱っこして現れ、「私なんかも参加してよいのですか?」と話しながら涙を流した姿は今でも忘れられません。 引っ越してきたばかり、角のマンションのベランダから眺めていたとのことで、ママ友と出会うキッカケになりました。   毎回、脚が痛いと閉じこもりがちなシニア男性が「いいね〜、いいね〜」と現れ、 2 時間以上、子ども達を見守って下さる背中も、ハロウィンの景色になっています。 参加はできないけれどとお菓子を届けてくださるシニア女性、買い物時間をハロウィンにあわせて子ども達に声かけして下さる元民生委員さんなどなど … 。   参加者が 100 人近くになり、数人の仲間とだけでは手が回らなくなっているなかで、たくさんの地域のシニアができる範囲で参加してくださっています。 やってあげているではない、ジブンが楽しいからということで、「ありがとう」という言葉を残してみなさん帰っていきます。   「ゆるやかにつながり、小さなプロダクティブが生まれ

日本の高齢者と高齢社会#2                 超高齢社会日本の経済と財政

    国際長寿センターの国際比較調査研究事業で海外に出かけて現地の専門職や研究者の方々と話していると、「日本の消費税はどうなっているの?」とか「政府の借金はどうなっているの?」などと聞かれることがあります。  各国ともに厳しい財源状況の中で高齢者支援を行っているので超高齢社会の先頭を走っている日本の日本経済や財政の状況を知りたいと思うのでしょう。  そこで、簡単におさらいをしておきます。   日本の GDP  日本の経済は思わしくない状況が続いています。端的な数字を挙げると、世界全体の GDP のうち日本の GDP は 1995 年には 17.6 %を占めていましたが、 2010 年には 8.6 %、 2022 年には 4.2 %と低下しています(内閣府「国民経済計算」「選択する未来」)。デフレ基調が長く続き世界の成長から取り残されています。    下の表は海外のいくつかの国と日本の一人当たり実質 GDP の推移を 1991 年から 2021 年まで見たものです。日本の成長が非常に鈍いことがわかります。低成長の理由は、日本の生産年齢人口の減少、産業構造の硬直化、労働生産性や研究開発効率の低さなどがしばしば指摘されます。                出典:内閣府「年次経済財政報告」   国家予算  このような経済の現状の中で超高齢社会を迎えている日本では、この表にあるように国の財政の中で社会保障関連費の割合が高くなっていて、政府の債務が非常に大きくなっています。 *四捨五入により100%にならない場合がある * 「物価・賃上げ促進予備費」は原油価格・物価高騰対策などのための予備費 * 歳出の「国債費」は国債償還費や利払い費 (出典)財務省「令和6年度予算政府案予算のポイント」    国の予算の中で、社会保障関連費( 年金、医療・保健、長期介護など)が大きなウエイトを占めて約 1/3(33.5%) を占めています。 公的年金は賦課方式で 25 %が国の負担です。医療は健康保険で国民医療費の 38 %を国と地方自治体の公費で賄っていて 61 %は 65 歳以上のために使われています。ほとんどが高齢者対象の長期介護は介護保険で運営していて 50 %が国と地方自治体の公費で賄っています。  年金は賦課

Cutting-edge Daily Life of Elderly #2 Mature Solo Travelers Enjoying Time Together

  According to the survey “Voice of the Consumer: Lifestyle Survey 2024” by Euromonitor International (conducted from January to February 2024 in 39 countries, with 1,000 people in each country), Japan had the highest proportion of people, one in every five (19.2%), reporting that they would travel alone. The global average was 7.2%. The percentage in Japan had also nearly doubled from 10.4% in 2019.   Group tours for solo travelers are also gaining popularity, including the ones provided by a major Japanese travel agency Club Tourism since 1997. The company currently offers 500 tours on a regular basis in the capital region alone. In 2023, the number of participants hit a record high, up 40% from the previous year. Women account for 80% of them, mainly in their 50s to 70s.   S ince around last year, I have come to like solo travel tours. What’s great about these tours is that you can go wherever and whenever you want. The tours also give you opportunities to meet really cool

イマドキシニアの日常生活#2          一人旅ツアーに集まるオトナたち

  Euromonitor International が実施した「 Voice of the Consumer: Lifestyle Survey 2024 」( 39 か国、各国 1000 名を対象に 2024 年 1 - 2 月実施)によると、一人旅をすると回答した人の割合は調査対象国中、日本が最も多かった。世界全体では 7.2 %であるのに対し、日本は 19.2 %と 5 人に 1 人が一人旅をしていることになる。また、 2019 年の 10 . 4 %からほぼ倍増していることも分かった。   クラブツーリズムが 1997 年から開催している一人旅ツアーも人気だ。現在首都圏発のコースだけで常時約 500 コースが提供されている。 2023 年は過去最高の参加を更新し、前年比 140 %に達している。 参加者の 8 割は女性。 50 代~ 70 代が中心となっている。  ========================================  昨年ごろから、一人旅ツアーが好きになった。好きな時に好きなところへ思い立ったらすぐに行けることが魅力だ。  そしてもう一つの楽しみは、凛とした本物の「オトナ」たちに出会えることである。皆、一人で参加していることから、無駄話をしない。誰かに頼ったりせず、自分で考えて行動する。かといって、他人をよせつけないバリアのようなものはなく、程よい距離感で話もできる。無遠慮にプライバシーに踏み込むようなことはしない。それぞれが自分のペースで行動することを許容する大らかさがある。  それは 1 日 3 ~4時間、自然の中を歩く 3 日間のツアーだった。おそらくは一番の年長者と思われる 70 代後半の女性 A さんが小さなリュック一つで旅に参加していた。見るからに旅上手。その隣にはきょろきょろと周りを気にしつつ、緊張した面持ちで荷物や行程表の確認をする 50 代くらいの女性 B さん。現地につき、最初の湿原ウォークでも、年長の女性のすぐ後ろをその女性が歩いていた。  2 日目の昼時、たまたま彼女たち 2 人と同じテーブルに座ることになった。 「私、若いころは百名山を制覇したの。海外の山にも挑戦したわ。でも、今は低山ハイキングに変えたの。体力が落ちてきても、山が好きだから、それはずっと続けたいのね。」と A さ

Supporting my fave siniors #1 “Browsing in a Store” Can Also Be a Great Way to Stay Connected

Let's stay connected with people! Let's take part in local activities! It can help you enjoy a longer and healthier life, and prevent you from becoming isolated. It’s really important, don’t you think?   You can hear these messages everywhere across Japan. Sure, it is important. Nobody would challenge that idea. But in reality, not that many people actually show up at events or activities organized by national/local governments or local leaders.   Some welfare professionals and local leaders label these non-participants as “being isolated.” But is that really the case? Do these people spend every hour of every day alone, having no contact whatsoever?   Let me share with you an example. There is a mini supermarket I visit weekly, on the same day of the week. Why? Because there is a grumpy man in his 80s who always shows up at the store, and I can’t help thinking about him.   He would come to the store, and buy something like snacks, drinks, and bana