スキップしてメイン コンテンツに移動

推し活とプロダクティブ #19 パート1 鉄道を推す「鉄ちゃん」のセカンドライフ

海外から日本にきた方からよく聴こえてくるのが日本の電車、鉄道への驚きの声。

時間に正確に運行している、ホームで整列して待つ日本人の礼儀正しさなんかがよく聴こえてくる言葉。

 

加えて、鉄道好きの外国のみなさんからは、車両の種類が豊富ないことへの賞賛の声をいただいている。

新幹線一つ取っても何種類もあったり、地方のローカル線でもご当地キャラなどのラッピングがあり、その一つ一つがスゴイ、らしい^_^

 

そんな鉄道を愛する鉄ちゃんには、乗るのを楽しむ乗り鉄、写真を撮るのを楽しむ撮り鉄、走行中のエンジンの音や駅のアナウンスを楽しむ音鉄など、色々な好きが存在している。

加えて、Nゲージやプラレールと呼ばれる鉄道模型を楽しむ人々が子どもからシニアまでたくさんいたりする。

 

学齢期には、そんな多様な愛し方のワカモノが集まるのが学校にある鉄道研究会なのだけれど。

男子を中心にかなりマニアな人が多く、コミュニケーションが苦手な人も少なくないのがこの集団の特徴。

 

ここに集う理由は色々だけれど、みんなで出し合った会費でかなりなお値段の鉄道模型や線路を購入し、大きなスペースで思う存分走らせられるのも集う理由になっていたりする。

加えて、マニアな世界を共感しあえる仲間がいる、マニアな自分のままでいられる居場所になっているというのが共通の集う理由にもなっている。


 

そんな鉄ちゃんの悩みは、卒業した後の鉄道が好きという気持ちの置きどころ。

働き始めたばかりはお金もなく、家族ができれば模型を広げるスペースは子ども部屋になり、ひたすらに好きを小出しにしなければいけないのがかなしい処。

 

出張中に同僚と別行動で珍しい電車に乗りに行ったり、子どもをダシにして鉄道模型を買ってきたり、鉄道博物館に出かけていったり。

そんな隠れ鉄ちゃん達が再び好きを全開にできるのが定年退職を目前にする頃から。

 

ただ、好きを封印していた時間の長さに、動き出せない鉄ちゃんシニアも少なくない。

それでも、学生時代よりはお金も時間もあるので、若い頃には乗れなかった秘境のローカル線に乗りに行ったり、高いカメラを片手に写真を撮りにいく人もチラホラ。 

 

そんなセカンドライフをエンジョイするシニアの姿はとっても楽しそうで、眼差しは青年のよう。

ただ、とっても残念なのは1人で動くシニアが多いこと。

 

1人で楽しむのはステキなことなのだけれど、レアな電車に乗ってきた話も、桜咲くなかを走るローカル線を激写しても、仲間がいないとそのまま。

鉄ちゃん仲間なら賞賛の嵐の写真も家族は無反応で、段々と好きをしまい込む人も多々。

 

そんな鉄ちゃんシニア男子になにがあれば良いのだろう?

というのが、少しだけ鉄子なワタシの疑問だったりもするのだけれど

そのヒントは、パート2に続く....

----------------------------------------------------------------------------

東海大学健康学部健康マネジメント学科
ウェルビーイングカレッジ
澤岡詩野(SHINO SAWAOKA

jzt1864@tokai.ac.jp
健康学部公式サイト:https://www.tokai-kenko.ac/
----------------------------------------------------------------------------

 

コメント

このブログの人気の投稿

Cutting-edge Daily Life of Elderly #10 Joining Hands to Exchange Energy

We can now enjoy longevity as we live in the 100-year-life era. People first worked to extend the average life expectancy, and then aimed for longer healthy life expectancy. I would say Japan has now entered the era aiming for longer “engage life expectancy.” What is engage life expectancy? It is the period in which a person can contribute to society and others. Going beyond healthy life expectancy, it refers to how long we can be useful to society throughout our lives.   “We are offering free hand massages today. You’re welcome to try it.” A receptionist told me when I visited a car dealership the other day. Lucky me! I instantly replied, “Yes, please!”   The massage space was set up in a corner of the showroom, with two massage therapists waiting for guests. The one on the right was a young, innocent-looking woman, carefully checking the cosmetic items she’d use for massaging. The one on the left was an older women, looking fully ready to serve and smiling at m...

< Series: What is “normal” in Japan, what is “normal” in other countries #1> Where do people want to spend their final days? Where do they actually spend their final days?

 From 2010 to 2011, the International Longevity Center Japan carried out an international comparative research project on end-of-life care. As part of this project, we conducted the International Comparative Study on Ideal Terminal Care and Death. In this study, we asked medical doctors, nurses, direct care workers, and social workers about what they thought was ideal terminal care and what would actually happen.   The International Comparative Study on Ideal Terminal Care and Death : English summary. https://www.ilcjapan.org/studyE/doc/End-of-life_Care.pdf List of research activities since 2010 (in English) https://www.ilcjapan.org/studyE/index.html   In this study, we presented these professionals in different countries with hypothetical cases, including Mrs. A with terminal cancer as shown below. We asked them where they thought would be the best place for Mrs. A to spend her final days. Additionally, we asked them where they thought she would actually ...

推し活とプロダクティブ#15 社会的処方とプロダクティブ

夏休み、いつもより 80 代の両親と過ごす時間の長い毎日。 慌ただしすぎて気づかなかったこと、一部分しか知らずに深刻さを理解していなかったことを突きつけられる毎日。   ため息ばかりではあるけれど、研究者としては、毎日を追いかけることで新たな発見もあったりする。 その一つが、母が不安定になるとはじまる二つの行動の実態が見えたこと。   母の不安や焦りのサインとも言えるのだけれど、一つ目の行動が、同じ家にいる夫に、ひどい日は 100 回以上も電話をかけ続けること。 留守電にしてる父のスマホには、実家や昔の住まいに「迎えに来てください」のメッセージがたくさん。   これが増えるときに連動しているのが、認知症外来への通院日と一番身近な家族である夫が外出したり zoom などで自分の知らない世界と楽しそうに話した後。 不安だよね … 、漠然とした事実を突きつけられるって、支えだと思っていた人が知らない世界にいるって … 。   もう一つの行動が、何時間も何回も、食器棚や冷蔵庫の整理をすること。 お皿の位置がしょっちゅう変わり、買ったばかりの新玉ねぎが丸ごと冷凍庫に入っていたり、ワタシもイライラしてしまうことも多々だったのだけれど … 。   夏休み、チラチラ観察をした結果、わかったのが、この引き金となるトリガーがあること。 それは、忘れちゃう、無くしちゃう、作りすぎちゃう母に先回りして家族が役割を奪ってしまうこと。   できないでしょ、座っててと部屋の片隅に押しやるのは一番やっちゃいけないこと。 わかってはいるけれど、やっぱり一緒にいる時間が多いほどに難しい … 。   そんな日常で驚くのは、冬の個展に向けて作品の準備をしたり、認知症になったご近所さんを心配をしている時はかっての母に戻ること。 発注済みの額縁屋さんに何度も電話したり、ご近所さんが既に亡くなっていることを忘れていたりというオチはあるのだけれど … 。   元気な時よりも、弱ってきた時ほどに、役割を持っていると感じられることって大事。 それを家族だってわかっちゃいるけれど、余裕もないし、ストレスで自分が助けてもらいたい位の状況だったりも...